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🎧 Maltine × abelest – 健康

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Album artwork by wimp

 

福岡在住のトラックメーカー/ラッパー「abelest」によるマルチネ初リリースEP。
「健康」という身近なテーマを掲げながらも1曲毎にコラボアーティストを招いた意欲作。
SIXPAD、最強の乳酸菌、冬眠装置。
つかめるようでつかめない、健康を追い求めるすべての人へ。

 

  • 【トラックリスト】
    01 : 運動 / abelest + 諭吉佳作/men
    02 : 食事 / abelest + Mastarrja
    03 : 睡眠 / abelest + Takeshi Fuwa

     

    【参加アーチスト】
     
    ■諭吉佳作/men
    2003年生まれ15歳。
    静岡県で、詞と曲と音をつくって歌っています。
     
     ãƒ»Twitter
     ãƒ»Eggs
     ãƒ»Blog
     ãƒ»å¥½ããªãŠã—ぼたん
     ãƒ»è«­å‰ä½³ä½œâ€‹/​men – 別室で繭を割った (abelest Remix)
     
    ■Mastarrja
    2016年よりFuture Bassを軸に活動を開始。
    正の感情に基づき、高次元的で高揚感のある、或いは幻想的なサウンドを創り出し、そのどれもが未来の景色をイメージさせる圧倒的な美しさを持つ。
    地球をより良い方向へ導く為に活動している。
     
     ãƒ»Twitter
     ãƒ»SoundCloud
     ãƒ»2018年オススメのアイテム
     ãƒ»æ˜Žæ˜Ÿå’Œæ¥½ 2018 Summer Report movie
     
    ■Takeshi Fuwa
    Drummer、Track Maker
    拠点・住所不定のop-1をこよなく愛す。
    繊細なスティックワーク、漂うアンビにDrumならではの独特なビート。東京collectionのrunway用の曲やFixe gearやSK8動画の曲の制作なども行いストリートカルチャーを軸に枠にとらわれない活動が目を引く。
     
     ãƒ»HP
     ãƒ»Twitter
     ãƒ»SoundCloud
     ãƒ»å¥½ããªé£Ÿã¹ç‰©
     ãƒ»G’s BASE FUKUOKA Opening Reception
     
    ■wimp
    1992年生まれ
    多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報デザインコース卒業
    東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了
    第16回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト
    (2017/ガーディアンガーデン)
    ペイントをメインに立体、ビデオなど様々なメディアを通して、キャラクターの記号性を扱った作品を制作している。
     
     ãƒ»HP
     ãƒ»Twitter
     ãƒ»instagram
     ãƒ»ãƒžã‚¹ãƒˆã‚¢ã‚¤ãƒ†ãƒ 
     ãƒ»ã‚¢ãƒ¼ãƒ†ã‚£ã‚¹ãƒˆã€wimpインタビュー

 

【歌詞】
■運動

【abelest】
また消耗してるの?
重要なの体力、だけど見て
このパッド貼るだけ
筋肉ビクビックン
汗など蒸発
電気で元気になる
ラジオ体操よそ耳に筋肥大
君らとは違う近未来かな
あばよ、老人ら何思う?
また反復運動に若返り

【諭吉佳作/men】
不誠実でも結構
愚かしい能動を捨て去って
決めたらワンクリック
完成へ秒読み
張り切っているコピー
信じていいよ
装着する運動の
横着が割った肌色は
空々しい はらはらと落ちるようだ
手加減している現実は
仕返しになんてやってこない
ばらばらになる ふっと感傷が

【Hook】
憂いも悲しみも喜びもないまま
通り過ぎるように出来上がり
眠るだけ騒ぐ簡単で確実な方法は
当たり前に待ち合わせ
迷いも煩いも後悔もないまま
通り過ぎるようにさようなら
片手間にできる ありもしない実感は
リアルを手放してさようなら

【abelest】
運動会はもう飽き飽き
六角形のカプセルで
全てがたいらの地平線を待ちわびる日々

また感動してたよ
消費してく体力、無駄なこと
炎上してるシナプスを消火消火
どうしようか迷った欲がでたや
くだらないな
整列する細胞たち
噂話をして行く先々を照らす  
ただ運動しながら眺めてた
…電流の戯れ
…リズムの健やかさはジャブジャブと怒る、喜ぶ

【諭吉佳作/men】
不条理なほど平易につくる
感動は捨て去ったんだ
何を理由に目指せばいいの
傾く全部
充てがう今日を新しく
ばら撒く宣伝文句は
嘘など一つも言っていない
信じたように体現する目の前でさ
どうして
嘘など一つも言っていない?
ばらばらになる ふっと感傷が

【Hook】
憂いも悲しみも喜びもないまま
通り過ぎるように出来上がり
眠るだけ騒ぐ簡単で確実な方法は
当たり前に待ち合わせ
迷いも煩いも後悔もないまま
通り過ぎるようにさようなら
片手間にできる ありもしない実感は
リアルを手放してさようなら

【abelest】
約なん年経ったろう
反復して迷子 
手足が欲しいな

■食事

また会うときもきっと風邪っぴきね
免疫ないなら栄養価高いの摂取
裏表示、裏表示
ビタミンが大事だよ

病院嫌い、検査も何もかも無理なら
魔法のサプリ
3000ナユタの乳酸菌
笑えるくらい病弱な体  
人格が変わるほどの腸内環境さずけよう

マネージメント自分でできるわけない
自分の寿命がなんとなくわかってしまう
マネージメント自分でできるわけない
ヒヤリとしている健康祈願のお守り燃やせ

唾つけれりゃ治る風邪
熱いの熱いの飛んでけばどこに行ったかわからない
結果めっちゃハッピーyeah
また見つけた喜び
でも自分ではないコナコナの乳酸菌
風邪も人格も飛ぶ、ぴょん

注射打たれるなら死んだ方がマシ
なら飲め
ウィルスが弱気にさせてるだけだ、坊や
安心は神話、それは実在

冷蔵庫に眠る全能なる神のまっさらな笑みよ
菌からみるビジョン
呪縛は解けた
笑顔で病院行けよ
んまいねえ
んまいねえ

おいしいなあ、満腹ワールド
また会う時はきっと笑顔だよ
ちゅよい腸内環境のしもべだベイベ
んまいねえ、んまいねえ
ビタミンが大事だよ

■睡眠

疲れたでしょう
寝てもいいんだよ
十分蓄えたでしょう
カメさんもクマさんも寝ているよ

もういくつ目覚ましをかければ、お正月
山々の夢、エベレスト
登ろうかな
努力はしてきたが
眩しいよ

今年の冬は寒さがこたえるね
許してほしい
能動的低代謝
いつ寝るかは僕が自ら決める、終わり

来年こそ健康に過ごせますように

冬眠しよう
近所に挨拶と、データの整理は終わった?
あ〜どんな1年だったかななんて
役所の手続きオートマティック
何が残るって悔いってそんなの当然、当たり前じゃないか
夢みるのヤダって訳じゃないのに何故?迷う?何故?

昆虫たちと、無理やり眺めていたものも全ては白い息に消える
心地良いな
動物たちと、夢に描いていたものの全てをドーパミンが見せる
心地良いな

ちくしょう
今年も何にも成し得なかったってくやしむの終わり
カメさんクマさん今からついにねんねします
ようやく動物園の民に
仲間ハズレにはしないでね
ダイヤルを回す、液体に浸かる 
自ら自ら自ら自ら自ら自ら
ハイテクノロジー使っている私
ゆっくり呼吸を整える
言葉はもう何もいらないよ、何もない
何もないことこそ望んでた
何も考えなくてもいいなら極楽だ
むしろお楽しみはむしろ後の祭り
楽しいね

次会うときはいつになるのかな、なんて    
野暮な質問、春と答えておきましょう           
それじゃバイバイ
なんの媒介でしょう?
寝る子は育つ

もういくつねるとお正月
お正月には 凧あげて
こまをまわして 遊びましょう
はやくこいこいお正月

ねむれねむれ 母の胸に
ねむれねむれ 母の手に

 
 

【制作雑記】

■はじめに
文章が苦手で今までこういうの書いたことなかったけれど書きました。(19/1/7更新)

■未来って胡散臭いね
死への恐れ、それから期待。——-健康!
健康ということで未来については言わなくちゃなと。
未来ってそもそもが胡散臭いものだと思う。
それが本当だったり、嘘だったり。なので似非科学と未来は相性がいい。
トマドさんから「健康=バランス」だということを聞いたので、三大欲求とかいいかなと思ったけれど、よりマルチネ(ドラえもん?)っぽい運動、食事、睡眠をチョイス。
一曲一曲の内容が少しづつ変わるたびに全体の方向が変わるような、未来がゆらゆら揺れ動くのを操作するイメージで作れたら楽しいだろうな〜と思いながら作った。

■ドラえもんの役割
Twitterのどこかに構想の図が転がっていると思うけれど、オカルトによりすぎないための「歯止めとしてのドラえもん」というのはとても役立った。
ドラえもんを心に据えておかなければ、生活感もなく、ただただ胡散臭い、みずみずしさのない楽曲3つができていたかもしれない。
トマドさんの舵取りの素晴らしさだと思う。21世紀だし、アイテムしかり。

■wimpさん
そしてドラえもんを継承して完全にパッケージにしてくれたのがwimpさんだと思う。
僕の中に抜け落ちているものがこれで綺麗に担保されて解決された気がする。
キャラ感のないキャラ達の空虚感がなんとも良い。
「キャラクターが複数の意味を持ち得る」ということをふまえて、もう一度アートワークをみてみてね。
(wimpさんの作品群はこちら)
wimpさんはキャラクターがシンボルとして機能することについて考えているような人で(雑)、
そのキャラにブルーシートみたいなのをかけて制限しているみたいな感じでいろいろ制作してるんですが(雑ですみません)、
それが今回僕がもらったお題の『主観的にならない』に妙に通じてて面白いなと思った。

■オレは…
ずっとヒップホップを作ってきたし、ずっと『オレは』と言い続けてきた。
これが禁止というのはなんの拷問なんだろうと。
『オレは』を禁止され(ブルーシートをかけられ)、似非科学を信じ、さらに生活感を出すというのが本当に辛くて、そういうことを健康の構想段階で諭吉佳作/menさんに度々相談して助けてもらい、その都度、返事の切れ味に驚かされた。

■諭吉佳作/menさんすごい
年齢のことは言われまくっているだろうからあまり触れないどこうとは思ってるものの。
いつも曲そのものに驚いていたけれどやり取りをしていてひしひし感じるのはバランス感覚と理解力。
僕は言葉が下手クソなのでいつも「こんな感じなんですが…分かりますかね」と言って人々を困らせることが多いのですが、ご理解いただけたどころか、1投げたら何故か5返ってくるような。でした。正確に。

■01 : 運動 with 諭吉佳作/men
SIXPADのようなものについて。
この曲で全体の方向性を作った。
分担としては、僕が最初に情景描写やって、気持ちの部分を諭吉佳作/menさん、そして回収。
生活感のあるSFっぽさは出たんじゃないかなと思っている。
あまり固有名詞的すぎると専門家でない我々の手に負えない状況になるのでその辺はぼやかした。
全てをディレクションするのは本当に意味がなくなるので、ある程度の大枠と方向を決めて、大きな広場で個別に遊べるような感じで挑んだ。
AメロBメロという作り方、僕はやったことがなかったしPOPSであるなら作りやすいんだろうなとは思ったけれど、個人としてはちょっと混ざってるくらいが好きなので…
具体的にいうと最初の「また消耗してるの?」のところは僕が作って、諭吉佳作/menさんにメロディを合わせてもらい、その後は自由に。
そして返ってきたものがあまりに良かったので僕の「整列する細胞たち〜」箇所やらは諭吉さんのメロディを真似したりした。
そういったいろんなフィードバックが交差して出来上がったので、作ってるな〜!感がとてもありました。
クリエーター感があってとても楽しかったです。
諭吉佳作/menさんの歌、本当に素晴らしい。跳ねてる。
内容としては、かなり意識の高めな人物が「感情は不要!」と電気的な筋トレに勤しんでいるもののたまにフワっと切なさを感じてしまう感じでしょうか。
効率が良すぎて意味不明になってる感じを老人がいかがわしい目でみる。
「また反復運動に若返り」っていうのは、(僕最近パターン形成の本ばかり読んでたんですが) ボケーっとしながら電気で筋肉鍛えるのって若返りだなあと。
以前作った諭吉佳作/menさんの別室で繭を割ったのリミックスもついでに聴いてみてほしい。
(実はインストまでフリーでダウンロードできるのでお家で歌うことができます)
あ〜それと実はこのトラックは僕が作っている。
長崎の吹いたら音がなるガラス細工「ぽっぺん」の音を録音して使用。
僕の声はやはり歌詞が聞きとりづらいので、こういうスカスカ系のトラックの方が前回の「Alzheimer」という曲しかり評判いい傾向にあるのかもしれない。

■02 : 食事 with Mastarrja
最強の乳酸菌について。
テクの幸太郎くんやウクダダさんとのやり取りから乳酸菌というテーマに行き着いた。
某クラウドファンディング社CTOがよく風邪を引いているので彼についての曲でもある。
彼は完全食なるものを自分で作り上げており、それなのに会うたびに風邪をひいているもんだから・・・最初は「不完全な人と完全食」をテーマに書いていたのだけど、完全食では似非感がないということで。
ちなみにこの前会った時は「風邪にいい遊びをしよう」ということになり、「医者には昔色々調べてもらって体脂肪率を上げろ脂質を取れと言われた」とかなんとかでとにかく食いまくる遊びをした。
焼肉→ラーメン→でかくてやばいパフェ→養命酒→バー→ラーメン
これを終えて帰ってきた時にまさしく今回のテーマにぴったりのことやってしまっているなと思いました。(こういうことをしているから治らないのでは…)
その時パフェはエロなんだという話をした。
今の世であるからこそできる「風邪遊び」、非常に贅沢。
楽曲は明星和楽の曲も作っていただいたMastarrjaさん。
彼に依頼して、一瞬(一晩とかだったと思う)で仕上がってきて驚いた。
それにしても完璧すぎる土台で、どう遊ぼうかなと思い、ちょっとだけ古いサンプリング音声を追加した。
「ヌケ過ぎずこもり過ぎず、プラスチックのボトルに入ったサプリのような雰囲気を出しつつ」
とMastarrjaさんも言っているように非常に細かく可愛い効果音を適所に散りばめてくれてありがたい。
今年はやるぞと意気込んでいたのでみなさま是非チェックのほどよろしくお願いします。
あと彼との意見がなぜか真逆だったのが面白いと思った。
僕はこの曲が花だと思っていて、あげてくれてありがとう〜!だったのだけど、
彼曰く「元々運動と睡眠を聴いてからアレンジどう詰めるかを考えようと思っていて、その2曲が良い意味で予想以上に音が詰まってたので、食事では音数を増やす事を意識的にしなかったんですよね(僕の中では少ない方で、、)。EPの真ん中で隙間のようなものを感じれるようになったのかなと思ってました!」
と、、、。
■「腸内環境の良し悪しが、性格にまで影響する」
とかいうじゃないですか。
それってなんだろう、思った以上にいろんなものに左右されている自分がいるというか。
心って腸なの頭なの胸なの?みたいな。おまけに天候やら土地柄やら家庭環境やら遺伝やら。時代やら。
何やら大きなものに取り憑かれている感は出そうと思って。これは三曲全てそう。
とは言いつつ、「腸内環境の良し悪しが、性格にまで影響する」そのものが似非科学だったらどうしよう。
あまり食事そのものについては考えられなかった。

■03 : 睡眠 with Takeshi Fuwa
冬眠装置について。
この曲は本当に苦労した。
12月頭、フィンランドにいく前に完成させておきたかったものの、全然納得がいくものができずに結局かなり遅れてしまいご迷惑をおかけした。
リリースは遅れたが、年末の先行公開にはどうにか間に合った。
この曲は年末の曲。冬眠の曲。正月の曲。春を思う曲。安楽の曲。極楽の曲。夢についての曲。
収束の曲なので一応そういう役割はある。
健康ということで死については何かしら言わないといけなかったが、それを一応、苦し紛れに可愛く言いたかった。スヤスヤ。
楽曲はTakeshi Fuwaにお願いした。
坂本龍一さんのラジオで流されたことがある曲を共作して以来かもしれない。
彼がコンプレッサーを目一杯かけた段階のものが本当に最高だったんですが、色々あって今のものに。
深〜くコンプレッサーをかけたものを2mixとして成立させることはできるのかな・・・
バカなのがあれほど安眠感を出そうとしていたのに、時間がないなか焦って作ったのもあって、中盤からアゲアゲにしてしまった。
全体のバランスとしてそこだけ後悔してる。
ほぼほぼドラマーとしての彼だったり、OP-1で遊んでいたりするイメージしかなかったので今回一緒に作れて嬉しい。
彼はドラムがめちゃくちゃ上手くて、調子が良くて、おしゃべりで、お茶目で。都内でも活動してるはずなのでチェックしてみてください。
それにしてもネット上の情報がまとまってなさすぎて推しづらい。頑張って欲しい。

■あれ?
これじゃ「Maltine × 諭吉佳作/men」じゃないかと思うかもしれない。
そうだとは思う。僕は歌は下手、曲作りも安定しない。
悪びれずあやかっていこうと思った。

■未来は…
三曲とも方向としては終盤にかけて溶けていく感じを出した。つもり。

■最後に
ずっと自然と遊ぼう!みたいな作り方をしてきた。
好奇心にお任せして最後にちょろっと手を加えるくらいの気持ちで。
それが今回は3曲になった。テーマがついた。レーベルがついた。俺を剥奪された。
考えることがたくさんありすぎる。
今レーベルの意義はなんなのだろうとか。音楽業界とか。
初めて外側のことを真面目に考えてみて、結果非常に有意義だった。
この時代にこういうものを作るというのはちょっと変なのかもしれませんが、上記のドラえもんのような役割の作品になればいいなと思います。
2019年もよろしくお願いいたします。